湯舟

吸って吐いて読んで観る

2013-01-01から1年間の記事一覧

『馬たちよ、それでも光は無垢で』 

『馬たちよ、それでも光は無垢で』 古川日出男時間の存在、場所の意味、想像(創造)力、家畜と人間、歴史(正史)。話が飛んで行くけれどもひとり(ふたり)の人間に収束されるから戻ってこられるちょうど二年半、11日の朝に読み終わった、でもそれはそれが…

『蛇行する川のほとり』 

『蛇行する川のほとり』 恩田陸芳野の言う「正しい少女の時間」という言葉が印象的だった。ずっと主人公だと思っていた人物が、まったくそうではなくなってしまうことに驚きつつ、謎解きがメインになりそうなギリギリのお話だったなあと感じました。なぜか読…

『SHOJI UEDA:DUNES』植田正治写真美術館

『SHOJI UEDA:DUNES』植田正治写真美術館 生誕100年特別企画展 のひとつ 主に砂丘で撮影された作品の展示 前日に砂丘行ってたのですごく不思議な気分でした もっとも私が行った日は雨も降ったので湿っていたし観光客はいっぱいで 砂丘が大きなホリゾント、な…

『六月の夜と昼のあわいに』

『六月の夜と昼のあわいに』恩田陸/序詞:杉本秀太郎「日常の 裂け目 ありえた 世界 未来の 残滓 ――私たちは あの日 どこに いた? 」読んでから改めてみると、帯の文がだいたいのことを語っていた。10の短編、それぞれに絵画一枚と序詞いくつか。『Y字路の…

魔法

『 メリー・ポピンズ』Mary Poppins 「17番地には暴風警報が出ている 嵐だぞ」「凧を追って迷子になったんですよ」「見かけで判断しないで バッグを甘くみてはだめ」「始めがよければ半分やったも同じ」「風が変わるまでは」「笑い方を決められない人」「ス…