湯舟

吸って吐いて読んで観る

2020.05.23.Sat

今週はいろんなことがあった。

先週から自分の興味の中心が検察庁法改正案の行方になっていたけれど、それが大きく動いた、週明けの内閣委員会では強行採決がされるんじゃないかと必死になっていたから地元議員にFAXを送ったり官邸にメールを送ったりしていた。しかし週明け、今国会での成立は見送るといったニュースまで流れた。

さらに、定年延長の閣議決定検事長の座についていた(違法だけど..)黒川さんが大手新聞社の記者たちとの賭け麻雀をスクープされたり、それで懲戒免職かと思いきや訓告という結果で退職金6700万円、それと同じ時間軸で、YoutuberがCOVID-19関連での寄付を1億円......検事だよ?もう賭け麻雀が違法じゃないって法律作れば?となる。法律なんのためにあるんですか?と怒りながら、腐り始めている(いいかげんそういう風に感じざるを得ない)マスメディア=テレビ局および大手新聞社に対し容赦無く文春砲を打ち続ける週刊文春に応援の意をこめて、初めてコンビニで週刊誌を購入したり。

いざ買って読んでみるとけっこう面白い。電車にある中吊り広告の印象が強く、毒が強そう..と思っていたのだけど、実際にスクープというのは本当にちゃんと証拠というか現場を写真でおさえているところがすごい。福山雅治二階堂ふみの映画を思い出す。(あれはラストがキツイのでもう2回目は観たくないが..)

Youtubeのネット番組に自民党の議員が出演したり、まあお茶を濁すような感じではあったけれど、私は中谷氏の話を聞けてよかったなと思ったり、ライブ配信で政治家の話をじっくり聴けるっていいなと素直に感じた。

そして5/23土曜日、プロレスラーで、テラスハウスに出演していた、木村花さんが亡くなったというニュースが流れた。本気で信じられなかった。逝去?は?となった。死去?え???

Twitterでは、SNSでの誹謗中傷が原因ではないかということでそのことに関する議論が始まっている。

一旦配信休止をしてから2話ほど放送されたらしいが、自粛で精神が参ってきているので観ていない。とは言っても、おそらく上記の誹謗中傷が増えたきっかけの出来事は容易に想像がついた。私はそのエピソードを見た日、お腹が痛くなった。それくらい消化の悪いエピソードだった。部外者が言うのもなんだが、どちらが悪いと断定できない喧嘩だったと思う。

喧嘩があるとスタジオは盛り上がる。ネットでの批判を見て住人が泣いている姿も取り上げる。(やめたげてよと思っていたが)山ちゃん単独のYoutube動画ではスタジオよりもさらに辛辣で、しかもヘイトを煽るようなシーンもあったと思う。その時の違和感のまま、そこはちゃんと批判しておくべきだったし、番組側に、ちょっと過激じゃないですかとおたよりを送ることくらいできたはずだった。

見続けているとスタジオメンバーの側に立って喧嘩を面白がるようになってしまった、怖い、いやだなーこれと思いながらも自分とは別の世界のことだったから笑って見ていた。(しかしその番組内の喧嘩や出来事によって自分が苦しめられるということはない)

映像の感想として番組に対する批判が織り交ぜられている「批判」と、出演者本人にメンションをつけてその人に対するただただ攻撃的な言葉を送る「叩き」両方あるんだろうとは思うけど、後者をそこまでやるかってくらいする人がいたことにも驚いた。

出演者のSNSはヴィヴィちゃんのインスタをたまに見るくらいで全く追いかけていなかったので、実際どんな誹謗中傷があったかを詳細に見てきたわけではないが、花さん本人がさいごにいいねをつけたツイートは前の文でいうと後者だったようだった。

アンチってこんな行動的なの?匿名だと強いことも言えるってことなのか。それはわかるが、SNSで知り合いでもない人にリプライ送るのってそんな軽々しくできるものなのか。何様なんだよ。書いてて悲しみと怒りがふつふつとわいてくる。

海外のリアリティー番組では出演された方が自殺することは多いらしい。それも知らなかった。

東京ドームの近くを通るとプロレスのことを頭がよぎったのは間違いなく花さんの影響と思う。。

ご冥福をお祈りします。

 

今週はずっと国会の動きをニュースで追いかけていて、森法務大臣が進退伺を総理に提出すも慰留されてしまったあとの山尾志桜里議員との質疑時間は見るにたえなかった。あきらかに、検察庁法改正案についての答弁において森法務大臣は「言わされてる」感がすごかった。本人の意思と反している、言いたくなさそうにしているように見えた。これまで自分は法案そのものと「与党」(+維新)がやってきたこと、首相の対応を批判してきたものの森法務大臣個人を責めることができなかった理由だと思う。

それでも権力者に対する批判は、そのせいで理不尽に自分が苦しめられることになるならばやめるつもりはないけれど。

政治家に対して文句や批判を言うことと、番組の出演者に個別に批判をすることは違う。前者は、黙っていたらこの先理不尽に自分の生活が危ぶまれることもありえるくらい雑な対応を公人がしているから怒っている。声を伝えないと自分に実害が出る。後者は、前の文にも書いたけれど、その人がどう生きていようとその番組内で喧嘩をしようと、自分には実害が無い。その違いだと思っている。

 

そもそもリアリティーショー、なんで見るんだそんなの、と思っていたのに、いつのまにか見ることが当たり前になってしまっていたな。

山チャンネルでの煽りを笑って見過ごしていたことをかなり反省している。